むかご日記

@霞ヶ関。2021年-2023年フランス留学(エクス・アン・プロヴァンス政治学院→パリ政治学院)

渡仏18週目の覚書 試験終了

渡仏18週目 12月13〜19日

f:id:mukago3:20211220030932j:image12月13日からはテスト期間。

月曜と火曜は図書館やカフェで授業のノートをまとめ直したり、想定問を作って回答を考えたり。隙間時間には来年の夏に何するか悩んだり。語学学校に行くか、インターンをするか。インターンをするなら
1 これまでの職務経験を活かして伝手のある国際機関:普通の留学生だとインターンするのも難しいようなところで経験を積めるのは貴重。一方でこのまま仕事を続けていればいずれ国際機関に派遣される可能性も高く、それなら今は違う場所に行くべき?
2 シンクタンクやコンサル:情報通信政策やアジア情勢の分析をしているようなところでインターンをしてみるのも興味がある。伝手はないのでとにかくCVとモチベーションレターを作って送るしかなく、打率は低そうだしギリギリまで決まらないと焦るだろうな、というのが想像できる。
3 分野関係なく小規模団体・会社:インターンをする目的を、職務と関連する分野での経験を積むことではなくフランス人の間で働くことに置くなら、分野を問わずなるべく人間関係の濃そうなところが良いかもしれない。
とりあえず大学の留学生担当者にインターンについて相談してみたら、インターン担当者がいるとのこと。そこからインターン仲介プラットフォームと、困った時の相談先を教えてもらったので、年明けにでも登録や応募など始めてみよう。

さて、試験。水曜の「フランス政治」は留学生向けだけど一定のフランス語力を求められる授業で、三時間の筆記試験。シャルル・ド・ゴール第四共和政の末期に全権委任と憲法改正(=第五共和政の発足)を求めて国民投票にかけた時の演説(だと思う)抜粋が提示されて、それにコメントせよ、というもの。授業は第五共和政全体を俯瞰する内容だったので、ド・ゴール政権のみに焦点を当てるのは違うかなと思って、「大統領権限の強化」と「大統領権の低減」の2部構成で、時間軸に沿って政治体制の変遷をまとめてみた。うまく問題提起できなかったのが心残り。

木曜の「メディアと社会」はフランス人学生と共通。学部2年生の必須講義らしく、200人くらいは受講していた。今学期の中ではこれが一番理解が難しかったけど、全10回の講義のうち、テスト範囲は実質7回分ということでなんとか復習する。唯一の口頭試験で、どう進むのかと緊張していたら、その場で題「デジタル時代のジャーナリズム」を与えられて5分で準備、5分で話す、ということで体感一瞬で終了。この授業を履修している留学生10人弱で作ったWhatsAppグループがあって、すっごい心配性の子から、何とかなるよーどうしてどんなに心配するの?という気楽な子までいてやりとりが面白かった。

金曜の「フランス文化と社会」は留学生向けのゆるーーーい授業だったので試験も気楽に受けに行った。

金曜午前中に最後のテストが終わり、解放感に満ちた清々しい気分で掃除を頑張ったら、1ヶ月くらい前に買ったリーデルのワイングラスを割ってしまう。

f:id:mukago3:20211220031053j:imageショックで掃除を切り上げ買い物へ。クリスマスに会う予定の人にプレゼントを買う。高級ジャムの詰め合わせ。初めてのお店に入るのは久しぶりだったので「どこから来たの?日本?この夏からフランスに?フランス語すごく上手いね!」というやりとりも久しぶり。ここから馴染みになると、初対面の定番のやりとり以上をする語学力がまだまだなことに相手も気づく…

土曜日は掃除の続きや洗濯。家に洗濯機がなくてコインランドリーに行くので、乾燥の時間も合わせると一時間半くらいかかり、私にとっては大仕事。あと一つ残っているレポート課題の参考資料を借りようと学校の図書館に行くと、もうクリスマス休暇で閉館。がっかり。

f:id:mukago3:20211220030401j:image少し残った食材を使い切って夕飯を作り、珍しい感じのオレンジワインを飲んで就寝。

f:id:mukago3:20211220030905j:image日曜、早起きをして荷造りしたらフランス国内旅行に出発!COVID-19感染拡大でもロックダウンはしない方針ということで、電車も満席。日本にいたら感染者がずっと少ない状況でも旅行は控えているだろうに、今はそれほど抵抗感なく長距離移動しているのを自分でも不思議に思う。ワクチン接種ずみで、2回目接種から4ヶ月たったら3回目を打つ予定だからだろうか。電車の中ではレポート(題:普通選挙で選ばれる大統領)のためにノートを見返したり本を読んでメモを作ったりして過ごす。