むかご日記

@霞ヶ関。2021年-2023年フランス留学(エクス・アン・プロヴァンス政治学院→パリ政治学院)

渡仏84週目 夏時間、外出と小旅行

3月27日から4月2日 夏時間になり妙にアクティブな1週間。

f:id:mukago3:20230410031109j:image月曜日、朝から先生と翌日にあるプレゼンの打ち合わせ。先生といっても、講師にきている民間の弁護士。2週間前に初めて打ち合わせをして意気投合して以来、半分はおしゃべりの打ち合わせがこれで3回目。最近見た劇、おすすめの演目、パリの都市発展の歴史や建築、日本の歴史などなど。

f:id:mukago3:20230410031007j:imageもちろんプレゼンの中身も話している。相手は弁護士、私は法学は全く勉強したことがないので時々話が噛み合わない。

火曜も朝からミーティングで、その後も授業、プレゼンなど慌ただしい一日。

水曜は授業が早めに終わるので、友だちに連れて行ってもらいインド食材店やレストランがあるパサージュへ。カレーペーストやすみれの砂糖漬け、薔薇の砂糖漬け、バラのシロップに柘榴シロップを購入。どれもガラス瓶でずっしり重い。

買い物を終わらせたあとお店の片隅で携帯をいじっていたら、女性にちょっと!と声をかけられた。あ、小さいお店だし邪魔だったかな、ごめんなさい、と思ったら「外に出たら携帯いじってちゃだめよ。ひったくられるから」。親切さにありがたく思うと同時に、そんなにぼんやり危機感なく見えたか、、と反省。確かにその周辺はパリでも治安が悪いと言われてる地域。

f:id:mukago3:20230410032100j:image週末はリールへ友だちを訪ねて小旅行。地元の演劇学校の発表を観て、シャルル・ド・ゴールの生家を見学し、彼が好んだ銘菓ゴーフルを味見し、ルイ14世が作らせた城塞周辺を散歩。

シャルル・ド・ゴールの生家は当時のブルジョワジーの生活が覗かれて大変面白かった。

f:id:mukago3:20230410033412j:image一階には食堂やお客さんを迎えるサロン、台所。家族の生活の間は2階。帰宅すると玄関の目の前の螺旋階段で2階に登り、そこで手を洗ったりコートを脱ぐ。

f:id:mukago3:20230410031324j:image部屋によって異なる可愛らしい壁紙。廊下はなくて、各寝室を通りぬけて移動する。

f:id:mukago3:20230410031347j:image完全にプライベートな空間と言えるのは寝室の片隅に設けられた1.5m×0.5mほどの祈祷用の小部屋くらい。

f:id:mukago3:20230410031227j:image寝室の一角、暖炉の隣に洗面台が置いてあったり。

f:id:mukago3:20230410031544j:imageそれから大聖堂で歴史を勉強。f:id:mukago3:20230410031920j:image聖母マリアのチャペルの壁面。上からマリア、サラ、イブ。
f:id:mukago3:20230410031902j:imageリールのla vieille bourse旧株式取引所と紋章。紋章の右上、本がモチーフになっている。
f:id:mukago3:20230410031844j:image四福音使徒。壁や床のモザイク、丁寧な説明をよみつつ見飽きない。

フランドル地方の居酒屋エスタミネで郷土料理カルボナード(ビールとスパイス甘パンの牛肉煮込み)を食べる。大聖堂の隣で信徒さんがやっている小間物屋さんで小皿と瓶詰めのリエット、すみれのシロップを買う。日曜朝に立つ市場のお肉屋さんで郷土料理を買い込む。

f:id:mukago3:20230410032222j:image到着からずっと分厚い雲に覆われていた空だけど、リールを発つときには晴れやかに。