渡仏83週目 啓蟄から春分
3月20から26日
フランスでは、年金改革(支給年齢の引き上げ)とそれに伴う大統領の強引な議会運営に反発して、全国でデモが続いている。一部は暴徒化し、何年か前の黄色いベスト運動ほどではないらしいけど、放火や器物破損なども。
Twitterでフォローしているニュースアカウントもひたすら物騒なパリを流している。それに当てられたのか、なんだか外出が怖くなってしまった。家と学校、それに治安の良い近場(チュイルリー公園やルーブル美術館など)ならいいんだけど、もうちょっと足を伸ばして繁華街などに行くのに妙に抵抗がある。観に行きたい劇などあるんだけど、その近くで暴動や放火が起こっているニュースを見るとチケットの予約ボタンを押せない。普段はあまり気にせずどこにでも行っているのに、変な感じ。太陽が足りなくて一足遅い冬季鬱にでもなりかけているのか?
金曜日。朝は青空で太陽が眩しいと思ったら午後からは断続的なにわか雨。giboulée de mars−3月のにわか雨−を地でいく天候。
そう、たしかに、ひと雨ごとに春が近づいている。体調を崩して引きこもりがちだった先週が明けて、チュイルリー公園に行ってみれば、鮮やかさに驚かされた。