渡仏36週目 大統領選と雨の週末
4月18〜24日
月曜日は「le lundi de Pâques 復活祭の月曜日」で休日。復活祭のミサとかは日曜なのになぜ月曜もお休みなんだろう?振替休日の制度はないはず、と思ったら、フランス革命以前の慣習の名残りらしい。以前は、ミサに出席したり家族の元に帰ったりするために、従業員には復活祭+1週間の休暇が与えられていた。フランス革命で宗教と国の分離が唱えられ、続いてナポレオンが、教皇やカトリックと新たな関係を築くために約束Concordatを結び直す過程で、1週間のお休みが1日になってしまったらしい。
火曜からは授業。と言っても日に1、2コマだけ。その代わりプライベートのフランス語レッスンを入れる。
週末は雨。2日分の食べ物を買っておき、引きこもって過ごす。雨の匂いに、先週のヴェネツィアを思い出す。どこにいても、運河や水路が見えなくても磯の匂いがしていた。
大統領選は日曜に2回目の投票。マクロン大統領が当選確実。
エリートで富裕層優遇政策であまりに傲慢なマクロンは嫌い、でも極右のルペンは当選させられない。なぜあのマクロンか、極右のルペンか、極左のメランション(一度目の投票で3番目の得票率)しか有力候補がいないのだ。左派が分裂して有力候補がいない。白票をカウントするシステムにしろ、などの声を聞いた。
フランスに来てから、この、白票を有効票に、という意見を頻繁にきく。政治不信と、それでも無関心にならずにシステムを批判するフランスの精神のあらわれだろうか。