渡仏35週目 ヴェネツィアでの復活祭休暇
4月11〜17日 復活祭休暇の1週間。水の都ヴェネツィアに行くことにした。
フライトは往復で約50€。身軽にハンドバッグひとつ。ホテルは立地や設備、広さに快適さを全て犠牲にしても軒並み一泊100€超だったので、Airbnbでアパートの一室のみを借りることに。クチコミ数が多く、女性一人でも心配ないと書かれているところ。
着いたら人懐こい猫が出迎えてくれた。アパートにいると遊ぼうと近寄ってくる。夜寝ようとすると寂しそうに鳴く。アパートにはラトビア人の女性も泊まっていて、朝に夜に色々とおしゃべりをした。
朝、よく冷えたプロセッコ一杯とチケッティと呼ばれるおつまみで、今日は何をするか考える。
ラトビアの子はアートキュレーターらしく、おすすめしてくれたHomo Faberという美術工芸エキスポへ行ったり。ヨーロッパの工芸振興を目的とした数年に一度のイベントで、今回はちょうど日本とコラボしていた。
日本の作品の見せ方はもうひと頑張りできた気がする・・ エルメスの職人やルーブル美術館の修復専門家がデモンストレーションしながら技術を説明してくれたのに比べると、日本のスペースは、ショートムービーと一緒に作品が置いてあるだけだった。
とはいえ、どのブースにもヨーロッパ各地から集められた学生が配置され、ガイドと説明をしてくれる。Robert Wilsonというアメリカ人アーティストの会場には、ウィーンで服飾を勉強中という日本人がいて、ついつい話し込んでしまった。
長き夜の 遠の睡りの 皆目醒め 波乗り船の 音の良きかな
別の日にはリド島へ。砂浜でぼうっとしたりうたた寝をしたり。
あるいはヴェネチアンガラスで有名なムラーノ島へ。ぐるっと散歩してガラスのお店を見て周り、何も買わずにシーフードを食べる。
一日は、電車で1時間弱のパドヴァという街で、スクロヴェーニ礼拝堂に残されたジョットのフレスコ画をみる。小さくシンプルな礼拝堂だが、壁から天井全面に残されたフレスコ画は素晴らしく、ジョットが「西洋絵画の父」と言われている理由が初めてわかった。
一人旅は、味わえる食事の種類が減るのと、宿泊費が割高になるのと、不審な人間に声をかけられやすいのが難だけど、気楽で良い。
一人でレストランに入るのもそんなに気後れしなくなったし。