渡仏71週目 ランスへの小旅行とパリでの年越し
2022年12月26日〜2023年1月1日
クリスマス気分のまま、日本から来てくれた配偶者とランスへ小旅行。ランスはパリから電車で45分程度なので十分日帰りができる距離。
目当ては教会。フランス最初期の教会の一つサン・レミ聖堂と、フランスの三大ノートルダムの一つと言われるゴシック様式のノートルダム大聖堂がある。
ランスのノートルダム大聖堂は彫刻が圧巻。大胆なポーズと表情。身廊のヴォールトの高さは38m、数値以上に感じる上昇感。後陣にはシャガールのステンドグラス。中央最上部に創造神の手、その下には聖霊をあらわす白鳩、そして十字架にかかったキリストやアブラハムの物語。右には黙示録の下にジャンヌダルクやクローヴィスの洗礼、左には聖母マリアとダビデやソロモン王。
ここでクローヴィスが洗礼を受け、歴代のフランス王たちが戴冠式を行った。
シャンパーニュ地方らしく、葡萄酒づくりの過程を描いたステンドグラスもある。
ノートルダムからしばらく歩いたところにサン・レミ聖堂。内陣にクローヴィスに洗礼を授けた聖レミの墓所がある。
11世紀半ばのロマネスク様式の翼廊の壁と柱、12世紀の薔薇窓。
面白かったのが、ノートルダム大聖堂の隣にあるトー宮殿。戴冠式のため、時には1ヶ月以上の旅を経てランスにやってきた一行が宿泊した宮殿で、解説の映像や戴冠式関連の宝物が展示されている。
キリストの産衣、聖母マリアのローブ、洗礼者ヨハネの経帷子、シャルルマーニュ大帝の右手の骨のかけらが納められた聖遺物容器。
ノートルダム大聖堂の昔の彫刻の一部。
彫刻は文字が読めない民衆に聖書を伝える役割を果たすので、たとえば
アダムの肋骨からイブが作られる。
楽園で楽しく暮らすアダムとイブ。
禁断の果実を頬張るイブ。
楽園から追い出されるアダムとイブ。
今回は旅行に先立って教会建築について勉強してきたので、より一層細部を楽しむことができた。
31日、年越しはシャンゼリゼへ。夜中だし人混みはすごいだろうし行くか迷ったけど、折角なので。
カウントダウンと花火を満喫して、Bonne Annéeと言い合う人たちで溢れる街を通り過ぎ、夜中1時ごろ帰宅。なんとか歩いて帰れる距離でよかった。