むかご日記

@霞ヶ関。2021年-2023年フランス留学(エクス・アン・プロヴァンス政治学院→パリ政治学院)

渡仏43週目 オンフルールとルーアン旅行

5月6〜12日 引き続きノルマンディー旅行。

f:id:mukago3:20220616215021j:image8日にパリの友人とエトルタで合流。その後、ル・アーブル、オンフルール、ルーアンを回る。ル・アーブルを拠点にバスで移動したんだけど、それほど本数は多くないし、最終のバスが19時台だったりする。友人がサクサク検索して移動の計画を立ててくれたのでとても助かる。

ル・アーブルは第二次世界大戦で破壊されて、当時の最先端素材であるコンクリートで再建された街。

f:id:mukago3:20220616215101j:image一連のコンクリート建造物群は世界遺産にも登録されている。

f:id:mukago3:20220616215128j:image特に教会が興味深かった。

オンフルールでは、木造の教会。

f:id:mukago3:20220616215157j:image教会全体が、一般的な十字架ではなくて二つ屋根のずんぐりした形を取っており、内部も左右でゆるく区切られている。向かって左は、船に乗って漁網を持ったイエスキリストの御神輿が設置されており、漁師の街で信仰を集めてきたことを強く感じさせた(もちろん「人をとる漁師」を踏まえてのことだろうけど)。f:id:mukago3:20220616215232j:image

美術館にも、この教会から寄贈されたという祈願絵が飾られており、嵐に飲み込まれず無事の帰還を願うもの。地域の人の信仰を素朴な形で集めてきたことがこんなにはっきりと示されている教会は初めてで、建築様式のユニークさと共にとても印象に残った。

ルーアンでは、壮大かつ繊細な大聖堂は流石の見応え。

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最近建立されたジャンヌダルク教会では la profession de foi が行われていた。8歳から12歳くらいの子供が洗礼を受ける、カトリックのセレモニーらしい。(プロテスタントだと信仰告白)。

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フランスの友人に教会に定期的に通う子はいないし、むしろ教会から遠ざかりたいタイプが多い。2019年の調査でも、宗派を問わず信仰を持っている人は37%で、月に一度以上宗教的なことをする人は14%。日本の七五三みたいなカジュアルな宗教行事もない。だから、子供たちがローブを纏って、家族にお祝いされている様子はなんとも珍しく、見入ってしまった。

土曜にはパリに戻る。他人とずっと一緒に行動したのは久しぶりで疲れたのか、週末の大半をホテルで過ごす。

そうそう、6月はインターンをしたかったけど、応募したところから連絡なかったので、フランスを回って過ごすことにした。