むかご日記

@霞ヶ関。2021年-2023年フランス留学(エクス・アン・プロヴァンス政治学院→パリ政治学院)

病院通いをやめた話

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そこまで本格的にではないけど今年に入ってしばらく不妊治療をしていたのを、やめた。

 

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昔は、結婚したら子供を授かり育てるものと無邪気に思っていた。欲しい欲しくない、作る作らないではなくって。

ある程度の年齢になって、いろいろなことから自分は子供ができにくいんじゃないかなと思うようになり、20代後半になるころにはそもそも子どもを欲しいと思わなくなった。むしろ欲しくないと思っていた。29で結婚して、予感していたとおり1年以上たっても子どもはできなかったけど気にしていなかった。

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その後、留学することになり、今後のことを考えたとき、希望の仕事を続けていくなら子供を持つのは今がベストかつほぼ最後のタイミングだと気付いた。留学中や在外勤務中は子供は産めない。一方で、小さい子がいれば夫は育休を取得して留学先に帯同することができる。言語発達を考えても、1、2歳ならどの国で育ててもいいけど、2歳から6歳くらいまでは日本語の環境がいい。 などなど。

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そう思うと、これから先絶対子供を持たないという選択はできなくって、病院でもろもろの検査を受け、治療が必要ということで月に何度も通院し、服薬と注射を続けるようになった。

せっかくの有給休暇が通院で消えるのも、注射が痛いのも、薬で気持ち悪くなったりするのもいやだったけど、一番の負担は、先がわからない状態を、今月はどうかと心配してはそれが無になるのを、延々と続けることだった。

仕事は一応数か月~半年先くらいまでのスケジュールを考えながら進めているから、毎月、もし妊娠してたらこの案件はこのくらいまで関われてここからは後任/周りに任せることになるなっていう想定で仕事をしては、それが必要なくなる。

乳幼児がいるかいないかで生活環境で重視することがかわるから、留学先もなかなか絞り切れない。

プライベートでも、1か月先の予定が立てられない。行きたいレストランも癒しの旅行も、来月どんな状況になっているかわからないから予約ができない。

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それも今月で終わり。

留学中の出産は認められていない(そういう状況になったら留学停止・帰国命令が出る)ので、これからはまた気楽な生活に戻る。1年にも満たないことだったけれど大きな区切りになったので記録。