【後編】フランス大学院留学 留学先を選ぶ ~出願先決定~
「フランス大学院留学 留学先を選ぶ」シリーズ、中途半端になっていたけど出願先を決めたので、決定理由などの記録。
1.出願先
パリ政治学院(Sciences Po)のMaster in Public Affairs(MPA:1年間で修士号を取得できるコース)。
2.なぜSciences Po?なぜMPA?
(1)クラスメートが社会人経験者。
(2)英語とフランス語の両方を鍛えられる。
(3)1年間で修士号を取得できる。
(4)パリで勉強できる。
それぞれをもうちょっと説明すると、
(1)クラスメートが社会人経験者。
フランスは日本と似ていて、高校卒業→受験予備校→大学(Grands Ecole)と進学していくケースが大半。なので大学院の学生は就業経験のない20代前半がメインになる。半年程度一緒に勉強するだけならともかく、1,2年間ずっとそういった環境にいると、周りの人の知識や経験という点で物足りなくなると思い、MPAが5年以上の就業経験を要件にしていることを高く評価した。
実際にMPAに通っていた人のブログ記事を読んだりして、
・比較的少人数
・国籍が多様
・前職は官民半々程度
と希望にぴったり合ったのが出願の決め手になった。
(2)英語とフランス語の両方を鍛えられる。
留学を通してフランス語を業務レベルまでもっていきたいのはもちろんなのだけど、英語はフランス語よりも苦手。仕事においてフランス語が生きてくるのは英語力を前提としてのことなので、2年間の留学のどこかで英語で勉強する期間も欲しかった。
Sciences PoのMPAは出願の語学要件が英語(IELTS 7.0、TOEFL 100)なので、英語を強制的に勉強しないといけなくなるのも自分を追い込めていいなと思った。ちなみにMPAでは、コア科目は英語で、それ以外の選択授業は英語の講義でもフランス語の講義でも自由に選択できる。
(3)1年間で修士号を取得できる。
もともと2年間の留学期間をいただいているので、1年間で修士号を取得することにこだわりはなかった。ただ、COVID-19の流行で、1年後にどんな状況にあるか誰にもわからないのだということを強く認識した結果、まずは1年で修士号を取得する、その次の1年をどこで何を勉強して過ごすかは1年後に決められる、という選択肢が魅力的になった。
(4)パリで勉強できる。
夏休みや空き時間にフランス政府や監督機関、国際機関でインターンをしたいと思ったとき、パリだとインターン先が幅広い。それに、貧富の差が激しく治安も悪いのに世界有数の観光都市でもあるパリでの生活、快適ではないと聞くけど、一度は経験してみたかった。
3.併願先は?
今のところSciences Po一本。ただし、今後の状況をみて、地方の政治学院に出願するかもしれない。
というのも、上記2(3)1年間で修士号を取得できる と(4)パリで勉強できる は、COVID-19流行下では、プラスでもありマイナスでもある。
2021年の夏までに流行が収まらず、対面授業ができないとなると、日本からオンライン留学になる可能性が高い。そうすると、同級生との交流が限定的になり、インターンや政府共同プロジェクトは進めにくくなることが想定され、1年間で修士号を取得するために詰め込まれた講義という負担のみがのしかかることになるのでは、と懸念している。
また、パリの治安が悪化していると聞く。COVID-19の流行が落ち着いても経済状況や治安はすぐには戻らないだろう。果たしてパリに住むのは賢明な選択なのか、合否判明後、留学先の最終決定期限ぎりぎりまで状況を見極めたい。
Sciences Poが不合格だった場合も同様。地方の政治学院に出願する。
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