むかご日記

@霞ヶ関。2021年-2023年フランス留学(エクス・アン・プロヴァンス政治学院→パリ政治学院)

国家公務員とお昼休みー初冬の日比谷公園

おひるごはんはどこで何を食べるか、さらに言えばお昼休みをどう過ごすか問題。

 

いまの情勢下では減ってしまったけど、霞が関からほど近い銀座、赤坂(見附)、虎の門あたりに出て1時間のお昼休みを目いっぱい楽しむ人もいれば、コンビニや庁舎内のお弁当屋さんで買って自席でもくもくと食べた後はお昼寝やネットサーフィンにいそしむ人も。もちろんお弁当は手作り派もいる。

ちなみに私の省では、午前中にお弁当屋さん2社(それぞれ固定ファンがいる)が各部屋を回って「お弁当の○○です」と声をかけながら売り歩いている。Web会議にこの声が入ったりすると気まずい。

 

一通り試した今、日比谷公園を散歩するのが登庁した時の日課になっている。官庁街からは徒歩5分ほどで気持ちのいい気分転換になる。

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先週ついに日比谷公園内にある図書館のカードまで作ってしまった。近所の図書館よりも蔵書がよく、2,3日に一回借りている。

 

読んだのは「マンスフィールド・パーク」(ジェーン・オースティン著)、「侍女の物語」(マーガレット・アトウッド著)、「医系技官がみたフランスのエリート教育と医療行政」(入江芙美 著)。気づいたらすべて女性が書いたもの。

従順で愛情深く道徳心ある女性が不幸な環境と誘惑に負けず幸せになる19世紀初頭の「マンスフィールド・パーク」、キリスト教原理主義が支配する宗教国家で名前を奪われた女性を主人公にした20世紀のディストピア小説侍女の物語」、医者であり厚労官僚である女性がENAでの学びとフランスの医療制度や思想について紹介する21世紀の「医系技官がみたフランスのエリート教育と医療行政」。なんか意図的に選んだみたいになった。

 

とにかく、一日中机に向かいっぱなしだと少しずつ生産性が落ちていく気もするので、日のある時間に外に出るのは良い。