むかご日記

@霞ヶ関。2021年-2023年フランス留学(エクス・アン・プロヴァンス政治学院→パリ政治学院)

渡仏64週目 勉強の合間に髪を切って観劇

11月7〜13日 秋休みが明けて学期末の気配がしてきた。毎週試験やレポートなどがある。

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今週は月曜にフランス語の筆記試験、水曜にレポート。どちらの準備もバカンス中に大体終わらせていたので粛々と試験を受け、レポートを提出する。

そうこうしているとバカンス前の中間試験・レポートの結果が徐々に返ってきた。公共政策分析12.5/20。マクロ経済14/20。統計分析20/20。それぞれ自分の感触に応じた結果で納得。

f:id:mukago3:20221112232517j:image木曜は午前中は翌週以降に向けて勉強、午後は13時から美容院。最後に髪を切ったのは半年前で、その時に結構短くしたしまだ伸ばしても良かったんだけど、毎日課題に追われていると髪を洗ったり乾かしたりの手間が惜しくて、短くすることにした。Académie rive droiteという、日本で美容師(の卵)をしている子たちがパリで研修をする学校。

academie-rive-droite.fr

平日のみ、9時30分か13時のふた枠しか受け付けていないし、研修だから普通の美容院とは勝手が違うけど、安さとおもしろさに釣られた。その辺の美容院は女性のカット50€前後が相場のところ破格の13€。

そして期待に違わないおもしろさ。例えば、フランス人の先生(40代くらいの男性)の指導のもと日本人の子がカットしていくんだけど、「ボブのときは特に耳のところの長さに注意!」「髪は引っ張らずに長さを固定して」とかはともかく「彼女(私)の今の髪型は似合っていない。顔の形をよくみて!下半分の大きさを際立たせているでしょう。こうしてカットすると、ほら!頬の余分なスペースが隠れる。」

率直にもほどがある。しかも、美容師の子たちはフランス語できないので通訳さんがつくんだけど、時間の都合もありニュアンスまでは訳しきれない。一人で笑いを堪えていた。

どんなスタイルにするか決まったらシャンプーへ移動。最後に髪洗ったのはいつか聞かれて(本当は当日朝だけど、美容院に来るのにわざわざ髪洗ったの?と思われるのが気恥ずかしく)、昨日の夜と答えた。隣のフランス人女性は月曜!と答えていてこれも面白かった。3日前かあ。ベタつかないのかな?

カットの結果、見事なおかっぱになったのも良い。これまでベトナム系フランス人の女の子に切ってもらっていた時と同じオーダー(前髪を作って、全体は肩にかからないくらいの長さでぱっつん)だけど、仕上がりの雰囲気が全く異なる。前はボブだったのが今回はおかっぱ。感性の違いが表れているなー。

その後は何時間かカフェで勉強して、オデオン座へ。f:id:mukago3:20221112232444j:imageカフェでは隣のドイツ人老夫婦が、まだ17時というのに、女性はカクテル、男性はビールをお供にウォッカを飲んでいた。

演目はスペイン人女性演出のLiebestod。

www.theatre-odeon.eu

モチーフとしての闘牛に惹かれがちでチケットを取った。が、私にはちょっと強烈というか過激すぎたかもしれない。

金曜は第一次世界大戦休戦記念日で祝日。追悼式はシャンゼリゼ凱旋門で執り行われる。今年は、大戦中にフランスのために戦ったセネガル人兵士追悼が初めて行われたとのこと。世界大戦って植民地も巻き込んだから世界大戦なんだよね… 私は最近の寒さに耐えられずウールのタイツを買った。

f:id:mukago3:20221112233025j:image週末は勉強。月曜日にフランス語の課題(これは片手間で終わらせた)と、国際データ規制の課題提出があるのでその準備。

国際データ規制の最終試験は、計4時間の「翌月のOECD大臣会合で発表する『データ保護に関する共同声明』のドラフト作成を行う仮想実務者会合」。生徒は先生が割り振った役で交渉する。OECD事務方、アメリカ、日本、EU委員会、UK、オブザーバーなどある中で私はオブザーバーの一つ、シンガポール(ASEAN代表)。仮想会合と交渉はまだ少し先だけど、月曜までに目標と戦略を一枚にまとめて提出する。