むかご日記

@霞ヶ関。2021年-2023年フランス留学(エクス・アン・プロヴァンス政治学院→パリ政治学院)

パリ政治学院のConditional Offer(条件付き合格)制度

英国を中心に、大学院(修士課程)にはConditional Offer(条件付き合格)という制度があることは、海外大学院の受験を考えている人なら知っていると思う。出願時に語学力が足りない者に出される仮合格のようなもので、例えば「●月●日までに英語のスコアをクリアすれば入学を認める、それまでにクリアできなければ入学は認められない」というもの。

では、Sciences Po(パリ政治学院)はどうなのか?というと、基本的にはAdmissionのFAQの中のLanguage requirementsにあるとおりなんだけど、

 

修士課程(2年コース):Conditional Offer制度あり

出願時には語学要件をクリアしている必要はない。Conditional Offerを受けた場合は、5月31日までに語学要件をクリアした書類を添付すれば入学が認められる。

 

修士課程(double degree):Conditional Offer制度なし

出願時に語学要件をクリアしている書類の添付が必須

 

修士課程(1年コース):Conditional Offer制度あり?なし?

あるかもしれないが、ないと思って出願準備を進めるのがベター。

FAQのページには「テストのスコアがない場合、語学力を証明する書類を提出」とある。ただし、「提出された書類が語学力の証明に足らないと判断された場合は、追加でスコアの提出を求める場合がある」とのこと。

以下、私の経験。

12月20日の一次締め切りまでに英語のスコアをクリアするのは難しそう。でもこの日までに出願できたら2月25日までに合否がわかる。今後の色々を考えたら、なるべく早くに合否がわかるのはとても助かるしな… ということで、11月半ば、admission officeに1年コースの修士課程にConditional Offer制度があるかどうか問い合わせた。2日ほどで「2年コースと同様にConditional Offer制度があることを保証する」と断言するメールが返ってきた。

出願フォームには語学力証明書類の添付が必須だったので、とりあえず1年ほど前に受けていたIELTSのスキャンデータ(語学要件をクリアしていないもの)を張り付けて、12月中旬に出願完了。

年が明けて1月7日、出願から2週間半ほどたったころ、admission officeからメールが届いた。中身は「添付された試験結果は要件を満たしていないため、改めて要件を満たしたスコアをアップロードすること。合否は書類アップロード後に判断し、7月に伝える。」というもの。

合否判明がそこまで引きのばされるのは困るので、Conditional Offer制度がある旨明記されたメールを添付して問い合わせたところ、無事「12月20日までに出願されたものとし、2月25日までに合否を通知する。Conditional offerを受けた場合には5月31日までに語学要件をクリアして提出することが必要。」との返信。

そして、ちゃんと2月11日に合否の通知がきた。

修士1年コースでもConditional offer制度が使えるか、というのはHP上でも明記されていないので、博打なところがあると思う。もし使いたいのなら事前問い合わせが必須です。