渡仏19週目の覚書 クリスマスと良い知らせ
渡仏19週目 12月20〜26日🎄
週の前半は、留学生仲間に会いに、クリスマスマーケット文化の根付くアルザス地方へ。友達との合流前に良さそうな酒屋さんを探して回る。
ふと入ったこちらの一軒、品揃えが好みにピッタリで店員さんの提案も良い感じだったのでとりあえずアルザスの自然派白を一本購入。その後も毎日通うほど気に入った。後からジブリの「ハウルの動く城」のモデルになった建物だと知って驚く。
2年ぶりに会う友人たちとホットワインで乾杯。ホットワインはクリスマスの時期にヨーロッパに来た時にしか飲まないので思い出深い。大学生の頃のオーストリア旅行、仕事を始めてからのスイス出張...
昼間はストラスブールとその近辺の小さな街を巡り、夜はAirbnbで借り切ったアパートでパーティー。知り合ってそれなりに長いけど、こんなに親密な時間を過ごしたのは初めて。再会を約束してそれぞれ帰路につく。
私は、高校生の頃のフランスに交換留学していたホストマザーのいるモンペリエへ。22日夜にアルザスからモンペリエに到着し、翌23日にはホストマザーの実家があるピレネー山脈の麓の村へ。
この村にも高校生の頃から定期的に訪れている。近くに鉱山があった頃に開村、鉱山の閉鎖以来徐々に人口は減り続け、今は300人も住んでいない。
それでもホストマザーの息子の一人はこの村に戻ってきて畑やチーズ作りなどしながらミュージシャンと音楽の先生をしている。
24日、昼間はクリスマスのご馳走の買い出しと準備。夜、8時半からは村の教会のミサに参加。
ホストマザー一家はクリスチャンじゃないけど、ミュージシャンの息子がミサで演奏を担当するので出席するとのこと。列席者は40人にも満たないくらい、村の専属の牧師さんはいなくて近くの町から来てくれるこぢんまりとしたミサ。ちなみにスペインとの国境近くのこの村で伝統的に話されるのは、フランス語ではなくカタルーニャ語。だから讃美歌も所々カタルーニャ語になる。その後みんなでラクレットを食べ、ワインを飲み、プレゼント交換。靴下、ワイングッズ、ティーカップをもらった。フランスの家庭で過ごすクリスマスが久しぶりすぎたのと、直前まで誰が参加するのか分からなくて、プレゼントを渡すよりもらう方が多かった。痛恨のミス...!!
25日、この日のランチがクリスマスのメインディッシュ。
海老、雲丹、牡蠣、マテ貝、ビュロ貝といった海の幸から、キャビア、フォアグラなどの前菜がテーブルいっぱいに並び、メインは七面鳥の栗煮込みアスパラガス添え。牡蠣の殻を剥くのは去年亡くなったお爺ちゃんの役目だったので、今年は誰も剥ける人がいない、とのことで張り切って20個くらいあったの全部剥いていく。
手のひらに収まらないくらい大きな雲丹は殻が硬くて悪戦苦闘。
午後一番は柿の収穫。
こちらでポピュラーな柿(そのままkakiって呼ばれてる)は渋柿なので、とろとろになるまで熟してから食べる。太陽の下、汗をかきながら150個くらい収穫。
その後、さらに山に入ったところにあるSt. Thomasの温泉(le bain chaud)に連れて行ってもらう。
サウナなども併設されていて水着着用の、いわゆるヨーロッパのスパ温泉。たっぷり2時間満喫。近くにはle bain sauvage(自然の露天風呂。川の一部に温泉が湧き出ている。)もあるらしい。行ってみたい...!!
26日、午前中に山からモンペリエへ戻ってくる。帰路、日本の家族から、弟夫婦に子供ができたとの嬉しい知らせ。お祝いは何を贈ろうかな!