渡仏68週目 ヴェネチア、モンペリエ
12月5〜12日
12月2週目、私は授業が全て終わったけれど一般的にはまだバカンスではないので、ぎりぎりホテルや飛行機、電車の価格が抑えられている。と言うことでオフシーズンのヴェネチアへ。格安航空、座席の下に置くハンドバッグひとつならパリーヴェネチア往復で約60€。ホテルも3泊で200€ちょっと。ありがたい。。。
11月12月は街が水没するアクア・アルタが発生しやすいと聞いていたので不安だったけど、大丈夫だった。
早朝のフライトだったので11時には市内に到着。ホテルに荷物を預けて散策。印刷博物館や、総督邸・裁判所・行政府のドゥカーレ宮殿を見にいった。オフシーズンの平日だからか普段は恐ろしく長い行列ができているところもガラガラ。じっくり見て回る。ヴェネチアは15世紀以降にヨーロッパの印刷・出版拠点となった都市なので、博物館も規模は小さいものの見応えあり。ヴェネチア全体を描いた巨大な銅版画、1600年代初期にベストセラーになった航海指南書、アジアやアフリカまで含まれた世界地図などなど
とはいえ、イタリアは全体的に遺物を生かしきれていない感。建築物の価値だけで世界中から観光客が来るから、解説や展示を向上しようという気にならないのかな。
翌日は旧ユダヤ人街へ。
ヨーロッパ最古のユダヤ人隔離区で、ここの地名「ゲットー」がその後も使われるようになったらしい。一見したところではそうとは分からない。
でも、広場の壁に第二次世界大戦時の犠牲者を悼み記憶するレリーフ。
この小さな島にかかっているのは新しそうな金属か木の橋のみ。橋のたもとには見張り小屋のようなもの。
3日目はペギー・グッゲンハイム美術館へ。そして渡し船のトラゲットに初めて乗る。
最終日はあいにくの雨。
ホテルで傘を借りてぶらぶらとお土産を購入。ヴェネチアンガラスは、前回も小皿を購入したお店へ。実は今年の初めにも一度来たことがあって。。と話したら、お店の人、こちらのことを覚えていた。
ゴンドラ漕ぎ公式店にも立ち寄る。ゴンドラ漕ぎたちはここで制服を買っていくらしい。丸首半袖か襟付き長袖に黒のトラウザー、麦わら帽子が指定。靴下と靴は黒いものを個人の好みで。寒いときのジャケットも売っている。服装はゴンドラ憲章で決まっているの、とお店の女性が笑いながら教えてくれた。
ゴンドラの漕ぎ手になるには専門の学校に4、5年通う必要があるけど、性別の制限はないとも教えてもらった。男性しかなれないと思い込んでいたので驚き。今は女性の漕ぎ手は三人で、最小年は18歳。
夕暮れの街並みを見てから空港へ。悪天候で1時間遅れ、日付が変わる頃に帰宅。
ベネチアから戻ってきて翌日にモンペリエへ。こんな強行軍になったのはひとえに電車代。12月3週目に入ると一気に値段が上がるのでその前に。南仏らしい青空とW杯モロッコ戦で盛り上がる人たち。モロッコが勝ったあと、いわゆるサッカーで盛り上がるタイプとは違う真面目そうな女の子が「わたしほんっとうに嬉しい」って泣きそうになりながら電話していた。